街歩きの旅

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2014年12月号

岐阜 奥飛騨の幻想的な氷の柱「青だる」

冬に生まれる幻想的な氷の柱「青だる」。壮大な氷の芸術を堪能

岐阜 奥飛騨の幻想的な氷の柱「青だる」
 岐阜県高山市の北部にある5つの温泉地からなる奥飛騨温泉郷。そのなかのひとつに福地温泉があります。冬になると福地山奥の福地壁という絶壁に、岩から染み出た水が凍りつき青く垂れ下がる幻想的な氷の柱ができます。それを「青だる」と呼びます。この青だるは、普段は足を踏み入れることが難しい山奥にできるため、福地温泉街の木々に沢の水を噴霧し、青だるを再現しています。

 12月下旬からは夜間のライトアップがはじまり、昼間は透き通るような氷の美しさが見られ、夜間は幻想的な氷の芸術が浮かび上がります。
 2月上旬から中旬には、特別イベントが開催され、いつもは見られない青だるの裏側を散策できる「氷の散歩道ライトアップ」がはじまります。青だるに囲まれた雪の散策道はとても幻想的。郷土芸能「へんべとり(獅子舞)」の実演や甘酒の振る舞いもあります。

飛騨名物朴葉(ほおば)みそ

 朴葉みそは、枯朴葉の上に味噌をのせ焼いて食べる飛騨の郷土料理で旨味と麹の甘みが特徴です。


奥飛騨の幻想的な氷の柱「青だる」

(左から)
ご飯のお供や酒の肴に堪らない朴葉みそ。
山の静寂に包まれた秘湯「福地温泉」。静かでのんびり過ごせます。
青白く神秘的な氷の柱「青だる」が浮かび上がります。



【 福地温泉 青だる】
場所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地 福地温泉上バス停付近
青だるライトアップ期間:12月下旬〜3月下旬(17:00〜22:00)
特別イベント期間 ・2月4日〜14日(19:30〜21:00)
青だる氷の散歩道ライトアップ ・2月6日〜8日(20:30〜)
郷土芸能「へんべとり」の実演
お問い合わせ:奥飛騨温泉郷観光協会
TEL:0578-89-2614
>>>> ホームページ

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2014年10月号

岐阜 和紙とうだつのまち、美濃市

いにしえを和紙のあかりが映し出す「闇とあかり」「光と影」の祭典、美濃和紙あかりアート展

岐阜 和紙とうだつのまち、美濃市
江戸時代からの情緒を残す町並みの中で美しく灯るあかりのオブジェたち。全国公募された全ての作品が展示されます。

 今年で第21回を迎える美濃和紙あかりアート展。岐阜県美濃市で1300年の歴史を誇る伝統産業の「美濃和紙」。その美濃和紙を使った「行灯」「提灯」が全国公募され、集まった作品は全て「うだつの上がる町並み」に展示されます。展示は2日間で今年は10月11日(土)と12日(日)に行われます。  「うだつの上がる町並み」とは、江戸時代中期から明治初期の「うだつ」の上がる家を中心とした古い町並みが保存されている地区です。「うだつ」とは屋根の両端を一段高くし、火災の時の飛び火を防ぐ防火壁のこと。後に装飾が施され富の象徴と言われるようになったことから「うだつが上がらない」の語源になっています。  全国から幻想的なあかりを見に来る来場者で賑わいます。あかりアートの展示のほか臨時売店や街角コンサートなど、様々なイベントもあり、秋の夜長にぴったりの美しく幽玄な空間が楽しめます。

素朴でおいしい柚子味噌五平餅

 「うだつの上がる町並み」では、だんご型の手作り五平餅が人気。美濃市は柚子味噌タレが特徴です。


美濃和紙の持つ柔らかさや美しさが感じられるあかり
(左から)
柚子味噌の手作り五平餅が食べられます。
美濃和紙の持つ柔らかさや美しさが感じられるあかりです。
屋根の両側に防火壁として出っ張っているのが「うだつ」です。


【 全国こけし祭り】
開催日:9月5日(金)18:00から鳴子温泉神社で行われる「こけし供養祭」のみ。9月6日(土)10:00〜18:00 実演販売等 18:00〜21:00フェスティバルパレード(鳴子温泉街)
9月7日(日)10:00〜17:00 15:00〜こけしコンクール表彰式
お問い合わせ:大崎市鳴子総合支所地域振興課
TEL:0229-82-2026
鳴子温泉郷観光協会 HP: http://www.naruko.gr.jp/

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2014年08月号

宮城 伝統の祭典、鳴子の全国こけし祭り

可愛らしい伝統こけしと温泉が自慢の鳴子温泉郷を1度に楽しめるお祭りです


東北地方の「こけし」が勢揃いする、ファン待望の祭典。東北地方をはじめ各系統のこけし工人が集まり、全国の伝統こけしが一堂に会します。

 毎年9月の第一土日に鳴子で開催される全国こけし祭りは、「伝統こけし職人」が技を競い合ったコンクールの入賞作品展示や,招待工人による展示、販売など、盛りだくさんの内容で行われます。初日からこけしファンが開催時間前に並ぶほど毎年人気で、昨年は4万3千人の来場がありました。
 伝統こけしとは、原木の段階から、顔、胴の伝統的な描彩、仕上げまでの全工程を一人のこけし工人が行います。代々父祖や師匠の製作方法、形態、面相、頭部や胴模様を引き継ぎ、時代に応じて工人の工夫も加えながらその系統を守って製作されるこけしです。系統は10とも11とも言われますが、すべて東北地方のみに発生したものです。バラエティに富むこけしを見るだけでも楽しめます。
 土曜日の夜には、御輿やよさこい踊り、こけしの張りぼてをかぶり練り歩くフェスティバルパレードが鳴子温泉街で行われます。

地元の素材だけで作る日本酒

 鳴子温泉郷の中山平で地元のお米と天然温泉水から作られる純米吟醸酒「湯の里 中山平」は格別です。


大阪城が梅の花でいっぱいになる大阪城梅林
(左から)
地元のお米と鳴子の天然温泉水から作られた日本酒です。
こけしに好きな顔が描ける絵付け体験もできます。
全国から伝統のこけしがたくさん集まり壮観です。


【 全国こけし祭り】
開催日:9月5日(金)18:00から鳴子温泉神社で行われる「こけし供養祭」のみ。9月6日(土)10:00〜18:00 実演販売等 18:00〜21:00フェスティバルパレード(鳴子温泉街)
9月7日(日)10:00〜17:00 15:00〜こけしコンクール表彰式
お問い合わせ:大崎市鳴子総合支所地域振興課
TEL:0229-82-2026
鳴子温泉郷観光協会 HP: http://www.naruko.gr.jp/

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2014年06月号

三重 湯の山温泉と御在所ロープウェイ

開湯1300年の歴史ある湯の山温泉。美しい山々の連なりを望みつつ色浴衣で温泉めぐり


全長2161m、高低差780m、所要時間12分の空中散歩が楽しめる世界有数の規模を誇るロープウエイ。春はツツジの花が咲き誇ります。

 湯の山温泉は、鈴鹿山系随一の美しさを誇る御在所岳の東麓に湧き出る、養老2年(718年)に発見された古湯です。鹿が傷を癒していたという伝承から「鹿の湯」ともよばれています。
 5月7日から7月7日までは、湯の山温泉協会加入の10の温泉宿に宿泊すると、「湯めぐり手形」提示で、それぞれの温泉宿に立ち寄り入浴が無料で楽しめるお得な特典があります。様々な温泉を一度に満喫できるのは贅沢ですね。
 さらに宿で貸し出す色浴衣を着用してめぐると、湯上がりにお茶やソフトクリームなどのサービスを行う施設もあります。温泉街の近くには御在所ロープウェイがあり、カップル限定ですが、色浴衣着用で一人往復500円になるサービスもあります。

野趣あふれる僧兵鍋

 湯の山温泉の中心にある三岳寺は、多くの僧兵たちが武家政治の横暴に抗して戦った寺として有名。
僧兵鍋は、この荒法師たちが食べたといわれ、イノシシ、シカ、ヤマドリなどの肉にこの季節の山菜を合わせた野趣あふれる鍋です。


大阪城が梅の花でいっぱいになる大阪城梅林
(左から)
郷土料理の僧兵鍋。湯の山温泉の各旅館で食べられます。
10の温泉宿のいろいろなお風呂が楽しめます。
鈴鹿山麓の温泉街。山々の連なりを望みつつ温泉に浸かれます。


【 湯の山温泉】
住所:三重県菰野町菰野 お問い合わせ:湯の山温泉協会
TEL:059-392-2115 HP
協力施設:三峯園・蔵之助・オテルドマロニエ・寿亭・三慶園・ホテル湯の本・彩向陽・鹿の湯ホテル・グリーンホテル・アクアイグニス片岡温泉の10軒で開催。
御在所ロープウェイ通常運賃:大人2160円、小人1080円(往復)

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2014年04月号

飯田の銘桜・古桜1本桜めぐり

飯田市には樹齢300年を超える銘桜、古桜が多く、全国でも珍しい「1本桜の宝庫」です

飯田の銘桜・古桜1本桜めぐり
日本三名城の一つに数えられている大阪城を見ながら、素晴らしい梅の数々を堪能できます。

 長野県飯田市をはじめ信州南部には、樹齢300年を超える古桜や樹形のすばらしい銘桜が数多く残されています。有名無名を合わせると100本を超えるとも言われており「1本桜の宝庫」として全国的に注目されています。  その中でも飯田市美術博物館の脇に咲く雄大な桜「長姫のエドヒガン(安富桜)」は、高さ20メートル、幹回り6・4メートル、樹齢450年以上のエドヒガンザクラで、県の天然記念物に指定されています。巨木でありながら支柱もなく雄大に咲く姿は見事です。
 飯田市内外に点在する桜は、地形の特徴などから約1ヶ月もの長い間、楽しむことができます。その銘桜を「桜守」と称する案内人と共にめぐるツアーもおすすめで、桜にまつわる歴史物語や生活との結びつき、未来へ残すための取り組みなどを「桜守」がガイドしてくれます。ぜひ、今年は1本桜をめぐってみてはいかがでしょう。

家庭で焼いて食べる五平餅

 来客時などに家庭で食べられる故郷の味。焼きたての五平餅の香ばしさは実に食欲をそそります。


大阪城が梅の花でいっぱいになる大阪城梅林
(左から)
甘めのタレでパリッと焼き上げた郷土料理「五平餅」。
安富桜は、樹齢推定450年以上の古桜です。
専照寺の枝垂れ桜は樹齢400年以上。如来の頭上を覆うように咲く。


【 長姫のエドヒガン(安富桜) 】
所在地:長野県飯田市追手町2-655-7 飯田市美術博物館の庭 桜の見頃:4月上旬(最盛期は夜間ライトアップあり)
アクセス:車:中央道飯田ICより15分 公共交通:JR飯田駅・高速バス飯田駅前から徒歩20分
お問い合わせ:飯田観光協会 TEL:0265-22-4851
HP(南信州ナビ):http://www.ii-s.org/

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2014年02月号

大阪 西日本随一の梅林を堪能

大阪城が梅の花でいっぱいになる大阪城梅林。約1240本もの梅が3月初旬まで見頃です。

大阪  西日本随一の梅林を堪能
日本三名城の一つに数えられている大阪城を見ながら、素晴らしい梅の数々を堪能できます。

 ひとあし早い春の訪れを感じられる、梅の花。丸くぽってりとした花びらが愛らしい梅の花を存分に堪能できるのが、97品種1240本以上もの規模を誇る西日本随一の梅園「大阪城梅林」です。
 大阪城梅林は大阪城の東側の庭園にあり 環状線「大阪城公園駅」からすぐの所にあります。この梅林の歴史は意外と新しく、1972年大阪万縛の1年後に大阪府立北野高校(旧制北野中学)開校百周年事業の一環として22種880本が寄贈されたのを機に1974年3月に開園したのが始まりです。
 早咲きのものから遅咲きのものまで数多くの種類の品種が揃っているので、12月下旬から3月下旬までの長期間にわたって梅を楽しむことができます。最大の見ごろは2月末から3月初旬。その時期には大阪城公園の東半分が梅の香りに包まれるほどの素晴らしさです。一度といわず何度も訪れたくなる名園です。

大阪名物お好み焼き

 お好み焼きの起源は安土桃山時代。大阪の定番スタイルは具と生地を混ぜてじっくり焼き上げます。


大阪城が梅の花でいっぱいになる大阪城梅林
(左から)
冬の甘いキャベツがたっぷりのお好み焼き。
97品種もの梅が時間差で咲き、何度も足を運びたくなります。
梅の観賞がしやすいように、低く横に伸びるよう剪定されています。


【 大阪城梅林 】所在地:大阪府大阪市中央区大阪城 入園料:大阪市が管理する公園であり入園料は無料です。開園時間:特になし。入園自由となっています。
最寄り駅:JR環状線/森ノ宮、大阪城公園駅下車 徒歩10分 お問い合わせ:大阪市総合コールセンター(なにわコール、年中無休8〜21時)
TEL:06-4301-7285

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