街歩きの旅

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2012年12月号

岐阜 油揚げを供える千代保稲荷神社

お稲荷様の大好物、油揚げをお供えした帰りには、名物うなぎの蒲焼きに舌鼓

岐阜  油揚げを供える千代保稲荷神社
たくさんのローソクが灯り、神妙な雰囲気を漂わせるお燈明場。ここでローソクをお供えしてから精霊殿でお参りをします。

 岐阜県西濃にある千代保稲荷は、京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷とともに日本三大稲荷と言われています。「おちょぼさん」の愛称で親しまれる稲荷神社は、商売繁盛・家内安全の神様。お正月や月末には全国から参拝客がつめかけ大いに賑わいます。
 おちょぼさんのお参りは、ちょっと変わっていて、まず初めに油揚げとローソクのセットを買います。石段を登りお燈明場でローソクに火を灯します。供えたローソクがお参り後まで消えずに残っていると願いが叶うと言われています。
 次に精霊殿に油揚げをお供えし、お賽銭を投げ入れ、お祈りします。小さな境内の中には、たくさんの祠があるので精霊殿を囲むようにぐるっとお参りをしていきます。商売繁盛の神様だけあって、至る所に名刺が挟まれています。

川魚料理の中でも、うなぎは格別

おちょぼさん周辺の地域は川魚料理が名物です。数ある川魚料理店の中でも『紅葉園』のうなぎ定食はおすすめ。外はパリッと中はふっくらのうなぎと鯉の刺身、赤だしの味噌汁が楽しめます。

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(左から)
紅葉園のうなぎ定食は鯉の刺身付き。
いろんな所に名刺が差し込まれています。
お参りの前に油揚げとローソクを買います。
参道は、どて煮や串カツなどの名物が並び賑やか。

[千代保稲荷神社]岐阜県海津市平田町三郷1980 アクセス:名鉄新羽島駅→海津市コミュニティバス海津羽鳥線で約20分。バス停「千代保稲荷」下車→徒歩すぐ 車の場合:名神高速大垣ICから国道258号経由約9km。所要時間約20分 お問い合わせ:岐阜県海津市商工観光課 TEL:0584-66-2431

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2012年10月号

徳島 祖谷に架かる奇矯、かずら橋

秘境“祖谷”の地に架かる「かずら橋」と、祖谷地方に伝わる郷土料理「でこまわし」

徳島  祖谷に架かる奇矯、かずら橋
柱には「シラクチカズラ」が何重にも巻き付いており、その支えに身を任せてゆらゆらと揺れる吊り橋。その力強い姿は、間近で見ると圧巻です。

 徳島県のJR大歩危駅で電車を降りバスに乗る事30分。濃い緑の山々に囲まれた、自然豊かな西祖谷山村の山あいに「かずら橋」はあります。  山野に自生する「シラクチカズラ」のツルを、両岸の大木に巻き付け編み連ねて作られたかずら橋。踏み出すごとにギシギシ鳴る音と、それに合わせてゆらゆら揺れる橋はスリル満点です。そして、自然と一体になりながら悠然と構える橋の姿には、野生的な力強さと温かみがあり、ずっと眺めいていたい深い魅力があります。  かずら橋は日本三大奇矯の一つに数えられています。橋のいわれには諸説あり、四国を巡行していた弘法太師が困っている村人の為に作ったという説や、せまる追っ手から逃げられるようにと平家の落人がシラクチカズラで橋を作った、などの説が伝えられています。

祖谷地方の名物「でこまわし」

「でこ」とは人形の事で、炉端で人形に見立てた串を回しながら焼くのでこの名がつきました。甘いみそを塗って焼いたじゃがいもやこんにゃくは、食感の良さとホクホク感が美味しい郷土料理です。

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(左から)
じゃがいもやこんにゃく、豆腐などを炉端で焼きます。
かずら橋近くにある「琵琶の滝」。
周りはたくさんの木々に囲まれいて、足下には透明感あふれる祖谷川の清流が流れます。

[祖谷のかずら橋]三好市西祖谷山村善徳162-2  アクセス:井川池田IC→国道32号(高知方面)→県道45号→県道32号→市道→(総行程:車で約1時間) JR大歩危駅より四国交通バス(かずら橋又は久保行き)→かずら橋バス停下車→徒歩5分  連絡先:三好市観光案内所 TEL:0120-404-34

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2012年08月号

山形 日本一の芋煮会フェスティバル

年に一度、6メートルの大鍋で山形の秋の味覚が味わえる「日本一の芋煮フェスティバル」!

山形  日本一の芋煮会フェスティバル
山形鋳物で造られ、日本一の芋煮会フェスティバルで使われた初代大鍋「なべ太郎」は、山形市唐松観音多目的広場に飾られています。

 東北の山形では、秋になると家族や友人たちのグループが集まり、河原などの屋外で「芋煮」を楽しむ「芋煮会」が行われます。芋煮は、里芋、肉、コンニャク、ネギなどが主要な具材です。山形県内でも地方によって材料が異なりベースになる味や使う肉が変わり独特の芋煮を作り出します。
 今回取材した山形市内の内陸地方は、しょう油ベースに牛肉を使います。日本海側の庄内地方では、味噌ベースに豚肉が一般的です。そんな芋煮の季節の到来を告げるイベント「日本一の芋煮会フェスティバル」が毎年9月の第一日曜日に山形市で開催されています。
 6メートルの大鍋に里芋3トン、牛肉1.2 トン、コンニャク3500枚、ネギ3500本、 味付けの醤油700リットル、隠し味に日本酒50升、砂糖200kg 、 そして 水6トンを入れ、 6トンの薪(ナラ材) で煮炊きする、美味しさもスケールもまさに日本一なのです!平成元年に始まり、今年で24回目を迎えるイベントは、山形の秋の味覚を味わえると、年々来場者が増え、大盛況となっています。 photo01.jpg
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牛肉の旨みと里芋がしょう油ベースのお汁に良く合います。
大忙しの芋煮配膳所の様子。
中央にある大鍋が小さく見えるほど広い会場とたくさんの来場者。


[日本一の芋煮フェスティバル]2012年9月2日(日)雨天決行。会場:山形市馬見ヶ崎河川敷 双月橋付近 問い合わせ:日本一の芋煮会事務局 TEL:023-622-0141 ※会場付近には駐車場がございません。別途、駐車場とシャトルバスをご用意しておりますので、詳しくはHPをご覧ください。 http://www.y-yeg.jp/imoni

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2012年06月号

宮城 仙台七夕まつりと牛たん焼き

牛たん焼きに舌鼓を打ちつつ、東北三大祭りのひとつ「仙台七夕まつり」を楽しもう!

仙台七夕まつりと牛たん焼き
長さ10メートルもの巨大な竹に、吹流し5本1セットで飾るのが仙台七夕の習わしです。

 宮城県仙台市の七夕まつりは、街中に豪華絢爛な笹飾りが飾られる華やかな夏の祭りとして有名です。実はこの笹飾り、毎年各商店のみなさんが数ヶ月前から手作りで準備をしているんです。飾りの内容は当日まで企業秘密。8月6日の朝に一斉に飾りつけされ、豪華さを競います。
 七夕まつりは、中国の乞巧奠という星祭りに由来します。織姫が織物などの女性の手習い事を得意としていたため、その願掛けの意味をこめて庶民に親しまれる祭りとなりました。仙台で七夕まつりが盛んになったのは、女性の文化向上を願って、藩祖伊達政宗公が奨励したものとされています。祭りの期間中は毎年200万人以上の見物客が訪れ、たなびく吹流しの美しさが、見る人の心を躍らせます。

仙台の郷土料理をご紹介

 仙台といえば、牛たん! 一般的な焼肉店と比べても仙台の牛たんは総じて厚切りです。独特のさっくり噛み切れる食感と弾力があるのに柔らかくジューシーな「たん」がたまらない郷土料理です。


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(左から)
炭火の香ばしさと肉厚牛たんの旨みがたまらない郷土料理です。
当日、短冊へ願い事が書けます。
いろいろな形の飾りが楽しい。
青空に映える笹飾りと活気あふれる太鼓演奏。

[仙台七夕まつり]平成24年度 8月6日(月)〜8日(水)  問い合わせ・画像提供:仙台七夕まつり協賛会(事務局・仙台商工会議所) TEL:022-265-8184
仙台駅の駅前通、中央通、一番町通が華やかで賑わいます。大通りの他に小さな通りにも昔懐かしい素朴な笹飾りが楽しめます。

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2012年04月号

岐阜 手力雄神社の火祭りと鯰料理

火の粉が滝のように降り注ぐ壮観な火祭りとあっさり淡泊な鯰の郷土料理

手力雄神社の火祭りと鯰料理
手力雄神社の境内で行われる春の火祭り。御輿の花火からも火が吹き上がり、祭りは最高潮に盛り上がります。

 岐阜市にある手力雄神社は、天手力雄命(通称てぢからさま)を祀る神社で、貞観2年(860年)に鎮座したと伝えられています。
 1600年の関ヶ原の戦いでは西軍に付いた織田氏を東軍の徳川家康が襲撃。織田氏の祈願所だった手力雄神社は、ご神体と社額など一部を残しほぼ全焼しました。その後、1616年に再建され、今日まで続いています。
  手力雄神社の春の例祭である火祭りは、毎年4月第2土曜日に行われます。祭りの起源は不明ですが、300年以上の歴史があり岐阜県重要無形民俗文化財に指定されています。火薬や花火を仕込んだ御輿を上半身裸の男たちが担ぎ、火の粉を浴びながら境内を練り歩きます。御輿からも火の粉が吹き上がる様子は迫力満点。男らしさに満ちた勇壮な祭りです。

岐阜の郷土料理をご紹介

 岐阜の郷土料理といえば「鯰」。淡泊で肉厚な「鯰」は、蒲焼きにすると柔らかくふんわりとした食感で、クセが無く美味しく食べられます。お刺身や天麩羅も昔から食べられてきました。


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(左から)
川魚料理の中でも鯰は、ふんわりと柔らかい身が特徴的です。
火の粉を浴びながら、鐘を打ち鳴らす男たち。
2008年に立て直された手力雄神社は、まだ新しくきれいです。

[手力雄神社]岐阜市蔵前6丁目8-22  春の例祭:毎年4月第2土曜日  アクセス:名鉄岐阜駅から「各務原線」で8分「手力駅」下車徒歩5分、駐車場なし 問い合わせ:(財)岐阜観光コンベンション協会 TEL:058-263-7291  その他:夏の手力火祭りは、8月第2日曜日に長良川公園で行われます。

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