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2005年02月号
茨城県の太平洋岸ほぼ中央にある那珂湊(なかみなと)。ここは冬にあんこうが捕れる海として有名です。他にもこの時期、たらば蟹やズワイ蟹、鮭やまぐろ、サザエなどおいしい魚介類がたくさん捕れるんです。そんな旬の地物を求めて、那珂湊周辺を散策してみました。
水戸方面から国道6号を太平洋方向に向かうと『那珂湊おさかな市場』があります。辺りはもう磯の香りがいっぱい。早速市場を廻っているとひときわ目立つ黄色い建物を発見。ヤマサ水産と書かれています。もう少し先にもヤマサ水産総本店。実は、たくさんある市場の中でも、ここヤマサ水産と森田水産は古くからあるお店なのです。
それにしてもたくさんの美味しそうなお魚や蟹。それに見た目はグロテスクだけど上品な味のあんこう。スーパーでは考えられないような値段で売られています。(その前にスーパーにこんな大きい、もしくは大量の魚はいないけど)
ちょっと小腹が空いたので、サザエの串焼きを屋台で買いパクリ。その場で焼いてくれました。
市場をひと回りして、ネタ数が豊富で新鮮!という回転寿司に行きました。すごい行列ができています。ここも黄色いヤマサ水産。ネタが大きくて一口では食べ切れませんでした。
その後、近くの『アクアワールド・大洗』へ。新しくできたばかりの水族館は、とってもきれい!大水槽では、中に潜ったダイバーが水中カメラで普段見ることのできない魚の表情を解説しながら映してくれます。海の生物を触れるコーナーは小さい子に大人気。
水族館の次は、ちょっと離れた『大洗マリンタワー』で太平洋と茨城を一望。冬の茨城をたっぷり楽しめました。那珂湊おすすめです!
2005年04月号
しあわせを運ぶ。白馬伝説。
古来、神は馬に乗って降臨するといわれているそうで、この多度大社は、神と馬との関係が深い深い場所でした。
歴史は古く、五世紀後半に御神殿が建てられ、七六三年に日本で三番目に古い神宮寺が建立されています。南北朝の時代に、多度祭りの上げ馬・流鏑馬の神事が始まり、皇室からも度々幣帛が献られています。
「北伊勢大神宮」といわれており、「お伊勢まいらばお多度もかけよ、お多度かけねば片まいり」ともいわれる程の庶民には伊勢参宮の折りには、多度大社へ必ず参拝したといわれます。
この多度大社の祭りの中で一番有名なのが、その年の豊作、凶作を占うという「上げ馬神事」。
毎年五月の四日と五日に行われているそうです。
多度大社入り口近くにある三メートル以上もある絶壁を、選ばれた少年騎手が武者姿で、人馬一体となり駆け上る行事。上手く登り切ったらその年は、豊作となるそうです。
現在では、農作だけでなく、景気の好不況を占ったり、商売繁盛や社運隆昌、学力向上などを願って、この祭りに訪れる人も多いと聞きました。
大社内には、多くのお社や句碑などがあり、訪れる観光客を楽しませてくれます。鳥居を抜けると神馬舎があり、人気者の白馬が元気に迎えてくれます。
その先には、本神楽殿、宝物殿、白馬舎など一番奥にある本宮までの約五十メートルに様々な御神仏があります。
芭蕉の句碑が、中程にあります。貞享元年にこの大社で詠んだ「宮人よ我が名を散らせ落葉川」という句碑がありました。
2005年06月号
市の中心部を流れながら、「名水100選」に選ばれるなど、水質の美しさを誇る長良川。
2005年5月11日から10月15日の間、今年も鵜飼を見ることができます。
鵜は順応性が高く、長良川の鵜は野生で生息している海鵜を飼い慣らし、2〜3年にわたり訓練をした鵜を使います。また、宮内庁式部職である長良川の鵜匠は全部で6人おり、代々続く世襲制によって、親から技を受け継いでいます。鵜匠は鵜と共に生活を送りながら鵜飼の季節には、風折烏帽子に腰蓑姿という伝統装束を身にまとい、漁を行うのです。
1300年の歴史を支えたのは、織田信長や徳川家康などの時の権力者の保護を受けたからと言われ、古風な衣装はかつて宮中行事であった頃の面影を残しており、歴史の古さを物語ります。
7時30分頃よりかがり火の炎に照らされながら川面の上を6隻の鵜舟が狩り下ると、12羽の鵜は鵜匠のたくみな手綱さばきに導かれ、次々と水に潜り鮎を捕らえます。鵜のノドには700〜800gの魚をためることができ、40〜50cmの大きな魚でも捕ることができます。
6隻の鵜舟が横一列に並び、鵜匠が「ホウホウ」とかけ声をかけながら、鮎を浅瀬に追い込み一斉に獲る鵜飼のクライマックス「総がらみ」はまさに壮観。見る人を幽玄の世界へ誘います。
観覧には、鵜飼観覧船が出ていますので、乗船したい前日までにご予約してください。
○予約お問合せ 鵜飼観覧船事務所 電話:058-262-0104
2005年08月号
3000年の歴史を誇る、日本最古の温泉。数々の偉人・文人が訪れたことでも有名です。
平成6年には、国の重要文化財に指定されました。見所いっぱいの松山で、歴史を満喫してみては?
道後温泉本館は、明治27年に建てられ、当時でも大変珍しい木造三層楼という建築様式でした。完成の翌年には、松山中学(現・松山東高校)へ赴任してきた文豪・夏目漱石も幾度となく通ったとされています。小説「坊っちゃん」の中に登場する住田の温泉とは、この本館のことです。
平成6年には、建築物としてのすばらしさと保存状態の良さから国の重要文化財に指定されています。 道後温泉本館は、神の湯(かみのゆ)と霊の湯(たまのゆ)という二つの浴湯と、それぞれの休憩室、それに皇族専用の又新殿(ゆうしんでん)からできています。神の湯の歴史が一番古く、「坊っちゃん」ゆかりの『坊っちゃん泳ぐべからず』の木札も神の湯の男湯で本物を見ることができます。残念ながら女湯にはありませんので、見られるのは男の人だけです。
一日平均3600人が入浴する本館には、馴染みの地元客も多く、一番風呂を目当てに訪れる人も少なくありません。毎朝6時の開館と同時に先を競って常連客が駆け込む様子は、道後の朝の名物となっているほど。
源泉17カ所から1カ所に集めている「掛け流し式」の温泉なので、お湯はいつも新鮮です。
レトロな街、松山へぜひ行ってみては?
2005年10月号
自然豊かなリゾート地「那須高原」の中心地にあるのが、『那須サファリパーク』。
約70種の動物たち放し飼いになっています。
そしてこのパークの珍しいところが、白い動物がたくさんいること。ホワイトライオンをはじめ、ホワイトダチョウ、ホワイトクジャク、ホワイトワラビーなどがいます。他にもロバとシマウマの子どものゼブロイドなど、見たことのない動物がたくさんいます。
ゆっくり園内を楽しむなら人気のライオンバス。選任のドライバーさんが、ここでしか聞けないトピックスなどをアナウンスしてくれます。このバスにキリンやロバ、鹿といった多くの動物達が、餌をもらいにバスの窓までやってきます。間近で大きなゾウや長い首のキリンが、餌をもらうところは圧巻です。
イベントとしては、春から秋までの間、毎週土曜日開催されているナイトサファリ。もともと動物は、夜行性が殆ど。放し飼いの動物たちの動きも活発になります。野生むき出しの動物たちの魅力も体験できます。
サファリパークの帰りには、おいしい料理を食べながら、静かな時間を過ごしたい。そんな方には「ゲストハウス 花」がおすすめ。ひっそりとした森の中、小さな宿です。部屋はゆったりの4人部屋が5つ。それに露天風呂気分が味わえるお風呂も魅力です。
素敵な那須を満喫できますよ。
2005年12月号
今と昔が相まみえる場所、「良寛の里 わしま」。
ここは、良寛が最晩年を過ごした場所です。広大な敷地内をじっくり散策してみてはいかがでしょう。
「うらをみせ おもてをみせて ちるもみじ」と詠った最晩年の良寛さんが過ごした場所が、この新潟県三島郡和島村です。この地に複合施設「良寛の里 わしま」があります。
広大な敷地の中には、良寛さんと愛弟子・貞心尼の書や詩歌を中心にした《良寛の里美術館》がありました。まず、館内にはいると大きな良寛さんの書に圧倒されます。和顔愛語の世界が一杯で、とても穏やかになり、心和む空間です。
他には、大型スクリーンやビデオルーム・習字・折紙が無料で体験できる体験コーナーなどがあり、良寛さんの心が身近に感じられます。また、ゆかりの文人墨客の作品もあります。
横の施設には、高村光太郎をはじめとする20世紀の日本の代表的な具象彫刻家の作品とロダンの作品、伊東深水などの絵画を展示している《菊盛記念美術館》もあります。
この「良寛の里 わしま」には、他にも様々な施設が沢山ありました。
最近できたばかりの道の駅「もてなしの家」。ここには、村の特産物や手打ちそばがあり、さらに郷土料理のだんご汁も楽しめます。
愛弟子・貞心尼との「出逢いの庵」があり、独特な和の世界に導かれます。「歴史民俗資料館」には、八幡林遺跡(国指定遺跡)より出土した「沼垂城」「郡司符」の木簡など「日本書記」にも記された奈良から平安時代の歴史遺産と民俗資料が展示してありました。
書や絵画、彫刻や古仏、古民家と現代建築といった今と昔が相まみえる、じっくり時間をかけて楽しめる場所でした。
2005年02月号
茨城県:那珂湊
活気のある市場から楽しい水族館まで
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水戸方面から国道6号を太平洋方向に向かうと『那珂湊おさかな市場』があります。辺りはもう磯の香りがいっぱい。早速市場を廻っているとひときわ目立つ黄色い建物を発見。ヤマサ水産と書かれています。もう少し先にもヤマサ水産総本店。実は、たくさんある市場の中でも、ここヤマサ水産と森田水産は古くからあるお店なのです。
それにしてもたくさんの美味しそうなお魚や蟹。それに見た目はグロテスクだけど上品な味のあんこう。スーパーでは考えられないような値段で売られています。(その前にスーパーにこんな大きい、もしくは大量の魚はいないけど)
ちょっと小腹が空いたので、サザエの串焼きを屋台で買いパクリ。その場で焼いてくれました。
市場をひと回りして、ネタ数が豊富で新鮮!という回転寿司に行きました。すごい行列ができています。ここも黄色いヤマサ水産。ネタが大きくて一口では食べ切れませんでした。
その後、近くの『アクアワールド・大洗』へ。新しくできたばかりの水族館は、とってもきれい!大水槽では、中に潜ったダイバーが水中カメラで普段見ることのできない魚の表情を解説しながら映してくれます。海の生物を触れるコーナーは小さい子に大人気。
水族館の次は、ちょっと離れた『大洗マリンタワー』で太平洋と茨城を一望。冬の茨城をたっぷり楽しめました。那珂湊おすすめです!
2005年04月号
白馬が迎えてくれますよ。 |
奥にも御神馬が、あります。精巧に造られた白馬です。 |
祈願にくる観光客が多く、ごらんの通り。 |
古来、神は馬に乗って降臨するといわれているそうで、この多度大社は、神と馬との関係が深い深い場所でした。
三重県 多度大社の祭り
幸せを運ぶ、神の馬
白馬伝説で有名な多度大社は、三重県岐阜県愛知県の三県の交差する養老山地の麓にあります。歴史は古く、五世紀後半に御神殿が建てられ、七六三年に日本で三番目に古い神宮寺が建立されています。南北朝の時代に、多度祭りの上げ馬・流鏑馬の神事が始まり、皇室からも度々幣帛が献られています。
「北伊勢大神宮」といわれており、「お伊勢まいらばお多度もかけよ、お多度かけねば片まいり」ともいわれる程の庶民には伊勢参宮の折りには、多度大社へ必ず参拝したといわれます。
この多度大社の祭りの中で一番有名なのが、その年の豊作、凶作を占うという「上げ馬神事」。
毎年五月の四日と五日に行われているそうです。
多度大社入り口近くにある三メートル以上もある絶壁を、選ばれた少年騎手が武者姿で、人馬一体となり駆け上る行事。上手く登り切ったらその年は、豊作となるそうです。
現在では、農作だけでなく、景気の好不況を占ったり、商売繁盛や社運隆昌、学力向上などを願って、この祭りに訪れる人も多いと聞きました。
大社内には、多くのお社や句碑などがあり、訪れる観光客を楽しませてくれます。鳥居を抜けると神馬舎があり、人気者の白馬が元気に迎えてくれます。
その先には、本神楽殿、宝物殿、白馬舎など一番奥にある本宮までの約五十メートルに様々な御神仏があります。
芭蕉の句碑が、中程にあります。貞享元年にこの大社で詠んだ「宮人よ我が名を散らせ落葉川」という句碑がありました。
2005年06月号
鵜飼のクライマックス、6隻の鵜舟が横一列になって川面を下る「総がらみ」 |
鵜匠の杉山雅彦さんと息子さんのちびっこ鵜匠 |
鵜匠と生活を共にする鵜 |
2005年5月11日から10月15日の間、今年も鵜飼を見ることができます。
岐阜県 長良川の鵜飼
伝統を守り受け継がれる鵜飼
長良川に夏の訪れを告げる風物詩、鵜飼は、およそ1300年ほど前から続く伝統行事です。毎年5月11日から10月15日まで、川の増水時と中秋の名月の日を除いて毎夜開催されます。鵜は順応性が高く、長良川の鵜は野生で生息している海鵜を飼い慣らし、2〜3年にわたり訓練をした鵜を使います。また、宮内庁式部職である長良川の鵜匠は全部で6人おり、代々続く世襲制によって、親から技を受け継いでいます。鵜匠は鵜と共に生活を送りながら鵜飼の季節には、風折烏帽子に腰蓑姿という伝統装束を身にまとい、漁を行うのです。
1300年の歴史を支えたのは、織田信長や徳川家康などの時の権力者の保護を受けたからと言われ、古風な衣装はかつて宮中行事であった頃の面影を残しており、歴史の古さを物語ります。
7時30分頃よりかがり火の炎に照らされながら川面の上を6隻の鵜舟が狩り下ると、12羽の鵜は鵜匠のたくみな手綱さばきに導かれ、次々と水に潜り鮎を捕らえます。鵜のノドには700〜800gの魚をためることができ、40〜50cmの大きな魚でも捕ることができます。
6隻の鵜舟が横一列に並び、鵜匠が「ホウホウ」とかけ声をかけながら、鮎を浅瀬に追い込み一斉に獲る鵜飼のクライマックス「総がらみ」はまさに壮観。見る人を幽玄の世界へ誘います。
観覧には、鵜飼観覧船が出ていますので、乗船したい前日までにご予約してください。
○予約お問合せ 鵜飼観覧船事務所 電話:058-262-0104
2005年08月号
国の重要文化財に指定された「道後温泉」本館 |
街の中を走る「坊っちゃん列車」に乗ることもできます。 |
道後温泉本館100周年を記念して作られたカラクリ時計。8時から22時まで1時間ごとに時計がせり上がり、「坊っちゃん」の登場人物が現れます。 |
平成6年には、国の重要文化財に指定されました。見所いっぱいの松山で、歴史を満喫してみては?
愛媛県 道後温泉
日本最古の温泉、道後温泉
道後温泉は、日本書紀にもでてくる日本最古の温泉です。全国的にも有名なこの温泉には、多くの偉人・文人墨客が来湯しています。その中には、このお湯に浸かって病を治した少彦名命をはじめ、天皇や皇族、聖徳太子、小林一茶、与謝野晶子ほか、伊藤博文や板垣退助といった大物政治家もいます。道後温泉本館は、明治27年に建てられ、当時でも大変珍しい木造三層楼という建築様式でした。完成の翌年には、松山中学(現・松山東高校)へ赴任してきた文豪・夏目漱石も幾度となく通ったとされています。小説「坊っちゃん」の中に登場する住田の温泉とは、この本館のことです。
平成6年には、建築物としてのすばらしさと保存状態の良さから国の重要文化財に指定されています。 道後温泉本館は、神の湯(かみのゆ)と霊の湯(たまのゆ)という二つの浴湯と、それぞれの休憩室、それに皇族専用の又新殿(ゆうしんでん)からできています。神の湯の歴史が一番古く、「坊っちゃん」ゆかりの『坊っちゃん泳ぐべからず』の木札も神の湯の男湯で本物を見ることができます。残念ながら女湯にはありませんので、見られるのは男の人だけです。
一日平均3600人が入浴する本館には、馴染みの地元客も多く、一番風呂を目当てに訪れる人も少なくありません。毎朝6時の開館と同時に先を競って常連客が駆け込む様子は、道後の朝の名物となっているほど。
源泉17カ所から1カ所に集めている「掛け流し式」の温泉なので、お湯はいつも新鮮です。
レトロな街、松山へぜひ行ってみては?
2005年10月号
間近で餌をあげられる。キリンのモモちゃん。 那須サファリパーク TEL.0287-78-0838 http://www.tohoku-safaripark.co.jp/nasu.htm |
入り口の大きいライオンが目印。 |
人気のライオンバス。 |
「ゲストハウス 花」 緑に囲まれた自然あふれる静かな宿です。随時イベントもあります。 TEL.0287-77-2805 |
約70種の動物たち放し飼いになっています。
栃木県 那須サファリパーク
沢山の動物に会える、那須サファリパーク。
リゾート地那須高原の東北自動車道の那須ICから約10分の所に那須サファリパークがあります。この「那須サファリパーク」では、間近で動物に餌をあげられるところが人気。自家用車で行って、入園時に餌を購入し、車内から動物たちの口元に手渡しすることができます。約70種700頭が、放し飼いされているので、動物園などではあまり見かけない動物も見ることができます。そしてこのパークの珍しいところが、白い動物がたくさんいること。ホワイトライオンをはじめ、ホワイトダチョウ、ホワイトクジャク、ホワイトワラビーなどがいます。他にもロバとシマウマの子どものゼブロイドなど、見たことのない動物がたくさんいます。
ゆっくり園内を楽しむなら人気のライオンバス。選任のドライバーさんが、ここでしか聞けないトピックスなどをアナウンスしてくれます。このバスにキリンやロバ、鹿といった多くの動物達が、餌をもらいにバスの窓までやってきます。間近で大きなゾウや長い首のキリンが、餌をもらうところは圧巻です。
イベントとしては、春から秋までの間、毎週土曜日開催されているナイトサファリ。もともと動物は、夜行性が殆ど。放し飼いの動物たちの動きも活発になります。野生むき出しの動物たちの魅力も体験できます。
サファリパークの帰りには、おいしい料理を食べながら、静かな時間を過ごしたい。そんな方には「ゲストハウス 花」がおすすめ。ひっそりとした森の中、小さな宿です。部屋はゆったりの4人部屋が5つ。それに露天風呂気分が味わえるお風呂も魅力です。
素敵な那須を満喫できますよ。
2005年12月号
今と昔が相まみえる場所、「良寛の里 わしま」。
ここは、良寛が最晩年を過ごした場所です。広大な敷地内をじっくり散策してみてはいかがでしょう。
新潟県 良寛の里 わしま
和顔愛語そのままの良寛さんに逢いました。
↑菊盛記念美術館。新潟県出身の菊盛嘉雄氏が長年にわたって蒐集した彫刻・絵画を展示した美術館。 入館料:良寛の里美術館、菊盛記念美術館(共通)…大人800円小人450円 良寛の里…大人500円小人300円 菊盛記念美術館…大人400円小人250円 《良寛と貞心尼出逢いの里わしま村》 新潟県三島郡和島村大字島崎3938番地 TEL.0258-74-3700 フリーダイヤル 0120-50-2310 左:貞心尼 右:良寛。 道の駅 良寛の里、地域交流センター「もてなしの家」170年前の古民家を移築した建物で太い梁、柱などの構造は、一見の価値あり。 TEL.0258-41-8110 定休日:月曜日 |
広大な敷地の中には、良寛さんと愛弟子・貞心尼の書や詩歌を中心にした《良寛の里美術館》がありました。まず、館内にはいると大きな良寛さんの書に圧倒されます。和顔愛語の世界が一杯で、とても穏やかになり、心和む空間です。
他には、大型スクリーンやビデオルーム・習字・折紙が無料で体験できる体験コーナーなどがあり、良寛さんの心が身近に感じられます。また、ゆかりの文人墨客の作品もあります。
横の施設には、高村光太郎をはじめとする20世紀の日本の代表的な具象彫刻家の作品とロダンの作品、伊東深水などの絵画を展示している《菊盛記念美術館》もあります。
この「良寛の里 わしま」には、他にも様々な施設が沢山ありました。
最近できたばかりの道の駅「もてなしの家」。ここには、村の特産物や手打ちそばがあり、さらに郷土料理のだんご汁も楽しめます。
愛弟子・貞心尼との「出逢いの庵」があり、独特な和の世界に導かれます。「歴史民俗資料館」には、八幡林遺跡(国指定遺跡)より出土した「沼垂城」「郡司符」の木簡など「日本書記」にも記された奈良から平安時代の歴史遺産と民俗資料が展示してありました。
書や絵画、彫刻や古仏、古民家と現代建築といった今と昔が相まみえる、じっくり時間をかけて楽しめる場所でした。