街歩きの旅

>> トップページ>> 旅トップページ>> 2014年:旅
2009年12月号

愛媛 歴史深い本谷温泉をめぐる

神のお入りになった温泉

本館の木肌風呂

 四国愛媛県には、松山の道後温泉、玉川の鈍川温泉とともに「伊予の三湯」と謳われた本谷温泉があります。その歴史は古く第34代舒明天皇、第37代斉明天皇が御入湯されたと伝えられており、昔から名湯として知られています。
photo01.jpg  泉質は、低張性アルカリ性冷鉱泉で、効能は神経痛、筋肉痛、関節痛から慢性消化器病に良いといいます。木肌風呂、岩風呂、家族風呂、露天風呂などがあり、家族連れや湯治で来られた人びとで賑わっています。隣接する公園は、日本庭園風の趣のある公園があり、ゆっくりと温泉でくつろいだ後に公園を散策するのも和みます。日頃の疲れを取るにはもってこいの温泉といえます。

photo02.jpg

glay-1x1


2009年10月号

宮城 鳴子温泉郷中山平温泉をめぐる

ひっそりと湯治場に酔う

東蛇の湯 露天風呂(混浴)

 日々の喧噪から逃れて、ゆっくりと落ち着け体も心も安らぎたいと誰しも思う時に、ぴったりの温泉がここ宮城県の中山平にあります。山形県との県境に近く、鳴子温泉駅の先にある中山平温泉駅周辺の温泉宿は、古くから湯治の里として大変有名です。また、秋の紅葉は実に見事であり、県の内外は云うに及ばず全国各地から多くの観光客が紅葉狩りに訪れます。
photo01.jpg  中山平温泉は、つるつるとした美人の湯で入浴後はしっとりとしたなめらかな肌になります。炭酸イオン含有量が多く日本屈指の温泉で、豊富な湯量と硫黄分をほこり白濁とした湯から緑色透明な温泉と豊かな湯治場です。中でも東蛇の湯、鳴子らどん温泉は、心ゆくまで温泉でのんびりしたいという方には、お薦めです。

photo02.jpg

glay-1x1


2009年8月号

岐阜 長良川鵜飼・花火大会をめぐる

納涼に最適な街、岐阜

長良川鵜飼

 長良川の鵜飼といえばあまりにも有名です。綺麗な川の夕暮れから始まる幻想的な鵜飼漁は、美しくもあり壮観でもあり、見る人にどこか懐かしさを思わせる風情があり大変人気の高い催し物です。
 この歴史深い岐阜市の長良川河畔は、日本の英傑達が闊歩した街でもあります。ランドマークとしてそびえる金華山の頂には、斉藤道三や織田信長の居城であった岐阜城があり、ロープウェイで登っていけます。麓には、三重塔や岐阜公園・名和昆虫博物館、そして板垣退助像があります。彼は、この地で暗殺されました。
photo01.jpg  この街には、激動の歴史から守り抜いた景観や情緒があり旅人を癒し、愉しませてくれます。

photo02.jpg

glay-1x1


2009年6月号

埼玉 五百羅漢「少林寺」をめぐる

表情豊かなお地蔵さん達

少林寺

 埼玉県寄居町に曹洞宗「少林寺」があります。開山は、十六世紀初め頃で、中仙道から江戸に至るまでの深谷宿として賑わった寺です。山頂に登ると深谷の町が一望でき見晴らしの良い景観です。五百羅漢は、寺から山頂までの間の山道沿いにおかれてあります。
 全体の数は、五百十体といわれています。五百羅漢は、川越の喜多院や目黒の大円寺などにもありますが、それぞれ独特の雰囲気をもった素晴らしいものです。
 羅漢とは、悟りを開いた人びとを指すそうですが、ここ少林寺の羅漢達の表情は、高貴な人びとというよりは、間近にいるご近所さん達という感じです。悩みや喜び、苦しみ、物憂げ、大笑いといった普段の私たちと何ら変わらない気さくな石像群です。ちょっとした折りに五百羅漢に訪れて、ひとつひとつの表情に見入ってみるのもかけがえのない時間を過ごせそうです。


[曹洞宗 少林寺・五百羅漢へは]車の場合、関越自動車道花園ICから20分  鉄道なら、秩父鉄道波久礼駅から徒歩30分

photo01.jpg

photo02.jpg

glay-1x1


2009年4月号

神奈川 関東の名刹「遊行寺」をめぐる

藤沢に息づく一遍上人(いっぺんしょうにん)の跡

遊行寺

 神奈川県藤沢市にある時宗総本山「遊行寺」。踊り念仏で有名な一遍上人が開祖。本来は、「藤沢山無量光院清浄光寺」といいます。時宗とは、1日四時間ずつに分けて六回礼讃を勤めたことから時宗と呼ばれようになりました。
 本堂は、何回も火災などに遭いましたがその度に復興し現在に至っています。国宝の「一遍上人絵伝十二巻」は、災を逃れ境内横の宝物館に納められています。絵巻物としては、紙ではなく絹に描かれた物として希少な価値があります。
 本堂横にある「放生池」は、有名な「生類憐れみの令」にて江戸市中の金魚などを集めて放流されたと云われる池。今でも春に放生会が行われているそうです。
photo02.jpg  境内ある一際大きな銀杏の木は、樹齢七百年と云われ、以前は高さ31mもありましたが、台風で折れてしまい今の姿になりました。
 遊行寺から5分ほどに白旗神社があり、源義経の首を洗ったという「首洗い池」があります。希代の英雄の姿をしのばせます。


JR藤沢駅から北に、旧東海道(30号線)に出て、藤沢橋を越えて左側、徒歩15分。
photo01.jpg


glay-1x1


2009年2月号
湯原温泉

岡山 湯原温泉をめぐる

大自然の中の露天風呂

 岡山県の県北にある湯原温泉(旧湯原町)は、四季折々の自然と温泉街の素朴な空気に癒される町です。露天風呂番付で西の横綱とも言われる湯原温泉は、湯原ダムの下に湧く露天風呂「砂湯」が有名。ここは、公共の露天風呂で男女混浴になっており、二十四時間だれでも無料で入浴できるお風呂です。すぐ隣には旭川が流れ、大自然の中で素晴らしい景色を眺めながら入る露天風呂は格別です。
 砂湯には「美人の湯」「子宝の湯」「長寿の湯」と三つあり、それぞれ温度が違うので、入り比べてみてもいいですね。砂湯の底からは源泉が湧き出しているので、お風呂から上がった後もポカポカ。これからの季節は、雪の中の露天風呂も情緒があって素敵です。
 地元の利用者も多く、女性はバスタオルを巻いて入浴ができます。水着着用はできません。
 また、二月十一〜十五日までは、エコキャンドルで湯原温泉が彩られるイベントがあり、幻想的な光に包まれます。

2009年2月11〜15日のキャンドルファンタジー詳細は、観光回廊真庭HPにてご覧いただけます。
http://www.e-maniwa.net/
photo01.jpg

glay-1x1


pagetop